1.地域の生態系の保全活動

北アルプス山麓に生きる動植物と、その生息・生育環境を守るための保全活動を行っています。
ニホンジカやイノシシなどによる獣害への理解を深める取り組みや、企業・団体と協働した自然共生サイトでの調査・整備も実施。
生物多様性の維持・回復・創出を通じて、地域のネイチャーポジティブに貢献します。

〈具体例〉

  • 植生モニタリング調査、獣害カメラ(センサーカメラ)設置
  • 企業と連携した年2〜3回の保全活動デイ(下草刈り、外来種除去、環境整備)
  • 生態系への影響評価レポートの作成
  • 森林・農地・水辺環境の再生プロジェクト
  • 小中学生向けの自然学習プログラム(野外観察・動植物の記録)

2.地域の自然資源や暮らしの知恵を活かした体験・商品の創出

北アルプス山麓の風土、暮らしの知恵、季節の恵みを活かし、
ハーブ・山菜・野草・里山資源をテーマにした体験プログラムや商品を企画・開発しています。

〈具体例〉

  • 年4回開催の「ハーブワークショップ」(蒸留・クラフト・料理・セルフケア)
  • 冊子『暮らしにそっと、池田のハーブ』の制作
  • 野草(どくだみ・カキドオシ・ナギナタコウジュ・マコモ)を使った暮らしの講座
  • 竹林資源を活用した体験(竹細工、竹炭づくり、流しそうめん)
  • 地元農産物と自然素材を組み合わせた商品開発

3.地域に眠る記憶と自然のつながりを掘り起こし、未来へ継承

風景や暮らしの記録、地域文化、自然との関わりの歴史を掘り起こし、
アーカイブ化や対話の場づくりを通じて後世へと受け継いでいます。

〈具体例〉

  • 中山間地域の写真・文書・口述記録の収集とデジタル保存
  • 住民への聞き取り調査をもとにした「記憶の地図」作成
  • 地域の自然×暮らしの歴史に関する展示・勉強会
  • Webアーカイブとしての一般公開
  • 自然と人の暮らしの“関係史”を学ぶ対話イベント

4.環境と経済が調和する地域循環モデルの構築

自然環境の保全と持続的な経済活動を両立させるため、
地域内で完結する「小さな循環」の仕組みを提案・実践しています。

〈具体例〉

  • 竹林整備 → 竹の利活用(竹炭、マルチ材、竹細工など)による地域循環
  • 地元農産物とハーブ・野草を組み合わせた商品・体験の提供
  • 地産地消や地元雇用を重視したイベント運営
  • 持続可能な観光(サステナブルツーリズム)のモデルづくり
  • 企業の自然共生投資(Nature Positive)の受入れ体制整備

5.訪れる人も“共に担う仲間”として迎え入れる共生のしくみ

観光客や関係人口を単なる「消費者」としてではなく、
地域の一員として共に活動する「仲間」として迎え入れる仕組みを育んでいます。

〈具体例〉

  • ハーブ・野草・竹林整備などへの参加型プログラム
  • 企業や都市住民との協働保全イベント
  • 移住検討者向けの自然体験+地域交流企画
  • 地元住民×訪問者が対話する「オープンデイ」
  • 農山村の営みを知るフィールドツアー

6.次世代に向けた教育・体験・探究の場づくり

子どもから大人まで、自然とかかわりながら主体的に学び合える場を提供します。
体験・観察・対話を通じて、探究型の学びを地域内外に広げています。

〈具体例〉

  • 小中学生向け「自然観察プログラム」
  • 高校・大学との探究学習やフィールドワーク連携
  • 親子向けの季節の自然体験(山菜採り、草木染め、野外料理など)
  • 社会人向け「ネイチャーポジティブ講座」
  • 地域の自然資源を題材にした探究学習(生態系調査・暮らしの記録)